2026.03.12
刺繍で描く漫画の世界。独自開発「コミックステッチ」の圧倒的表現力
タナベ刺繍の技術開発チームから、また一つ「ぶっ飛んだ」新しい表現が誕生しました。その名も「コミックステッチ」。今回は、自社オリジナルキャラクター「マサモン」をモデルに、刺繍の概念を覆すグラフィック表現の裏側をご紹介します。

| 技法名 | コミックステッチ(タナベ刺繍独自開発) |
|---|---|
| 使用糸 | 75d レーヨン糸(極細) |
| モチーフ | オリジナルキャラクター「マサモン」 |

目次
漫画の筆致を刺繍で再現する「コミックステッチ」
一見すると精巧なペン画のように見えるこの作品、実はすべて「糸」で描かれています。従来の刺繍が「面を埋める」という発想だったのに対し、コミックステッチは「線を重ねる」ことで、アナログ漫画特有のハッチングや繊細なニュアンスを再現しています。刺繍ならではの凹凸が光を拾い、平面のイラストにはない圧倒的な実在感を生み出します。

75dの極細糸がもたらす、針穴の限界を超えた繊細さ
この緻密な描写を支えているのが、通常よりも細い「75d(デニール)」のレーヨン糸です。糸が細い分、より多くのステッチを重ねることができ、まるで極細ペンで描き込んだようなディテールが可能になりました。筋肉のラインなど、力強い躍動感もこの繊細な糸の集積によって表現されています。

熟練職人のこだわりが詰まったロゴとデータ作成
特に注目していただきたいのが、上部のロゴ部分です。文字のかすれやインクの溜まり具合を再現するため、熟練の職人が一針一針の動きを緻密に設計(パンチング)しました。機械的なデータ変換では決して出せない、職人の指先の感覚が宿る「人間味」こそが、タナベ刺繍の真骨頂です。

コミックステッチの強み
- 圧倒的なグラフィック再現性:写真やイラストの繊細なタッチを、刺繍の重厚感を保ちつつ再現可能です。
- オリジナル性の追求:自社開発技法のため、他にはない唯一無二の製品づくりに貢献します。
- アートとしての価値:アパレルの枠を超え、額装して飾りたくなるようなアートピースとしての魅力を放ちます。

おすすめの用途
- ハイブランドのメイングラフィック
- アーティストのグッズ、ライブ衣装
- キャラクターブランドの特別な限定アイテム
- インテリア・アートパネル