遊びと学び、糸でつながる仲間のメディア

2026.03.19

刺し子をスパンコールで再構築。伝統と効率を両立する「タナベ式」スパンコール刺繍

今回ご紹介するのは、日本の伝統技法「刺し子」を、現代の刺繍技術で鮮やかにアップデートしたタナベ刺繍オリジナルのテクニックです。 一見すると緻密な手仕事のように見えますが、そこには驚きの発想と合理的な設計が隠されています。

刺し子風スパンコール刺繍のメインカット
技術名 刺し子風スパンコール刺繍(タナベ刺繍オリジナル)
使用素材 スパンコール、刺繍糸
特徴 伝統模様の再現、高効率生産、多角的反射

伝統の「刺し子」をスパンコールで表現する逆転の発想

刺し子特有の規則正しいステッチの間に生まれる「糸の渡り」。通常、機械刺繍ではこの部分をカットする手間が発生しますが、本技法ではその渡り部分をスパンコールで「隠す」という全く新しいアプローチを採っています。

スパンコールの配置詳細

遠目に見れば素朴な刺し子のリズムを感じさせ、近づけばスパンコールのモダンな光沢が主張する。この視覚的なサプライズこそが、タナベ刺繍の真骨頂です。

「切らない」からこそ生まれる美しさと生産性

糸を切らずに一筆書きのように縫い進めることで、刺繍の強度が向上するだけでなく、生産効率も劇的にアップしました。 また、スパンコールを配置する間隔や角度をミリ単位で調整することで、光の反射に独特のリズムが生まれます。

刺繍のディテール1 刺繍のディテール2

伝統的な意匠を大切にしながらも、現代のファッションシーンに映える「強さ」を持ったテクスチャに仕上げました。

この技術の強み

  • 圧倒的な独創性:伝統技法と現代素材を組み合わせた、他にはない新しい表情。
  • 高効率・高品質:糸切り工程を削減しつつ、糸のほつれにくい堅牢な仕上がりを実現。
  • 多角的な視覚効果:見る角度によって「刺し子」と「スパンコール」の表情が切り替わる面白さ。
バリエーション展開1 バリエーション展開2 バリエーション展開3

おすすめの用途

  • ハイブランドのコレクションライン(ジャケット、ドレス)
  • 「和モダン」をコンセプトにしたバッグや小物
  • 照明によって表情が変わるインテリアテキスタイル

SNSシェア

関連記事

おすすめ記事

刺しゅう糸だけで作った原寸大の「ゴッホのひまわり」を見てきた

こんにちは。刺しゅう研究員の瀬戸内キャンパーMASAKIです。タイトルの通り、今日は原寸大のゴッホのひまわりを、全て刺しゅうで再...

2023.06.30

人気の記事