刺しゅうパーク

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2011.01.25

日報って?

2011.1.25 智章

私たちの繊維業界では、作業完了時や納品時に通常の納品伝票に加えて「日報」と呼ばれる用紙が添付されます。(呼び名は色々かも)

それは作業日報であったり裁断報告であったりと内容は様々ですが、何故そんな物が必要かというと、1日の作業報告や経過報告のためです。また、「生地・糸」(繊維)とは、非常に不安定な物で生地不良もあったり、人間が作業する以上どうしてもミスや事故が発生しますので、その 状況等を次の作業工程へ確実に引き継ぐためでもあります。

ちなみにタナベ刺繍にも日報はちゃんとありますので、簡単に紹介させて頂きます。

・メーカーやブランド名の明記
・サンプル及び量産の品番と社内の管理番号
・営業担当者~加工担当者~検品と検針者
・色とサイズ毎の数量
・良品数と不良数とその理由
・修正を行った数量
・同封物他

(他にも細かくありますが、割愛させて頂きます)

特に最近の取組みとして、修正を行って良品化された場合でも報告を行うようにしています。

何故かと言いますと、修理を行うということは何かしらの問題を抱えているということで、その原因を解決しないと同じトラブルに繋がります。

それらの経過を記録・報告・データベース化することによって問題の根本原因を解消すると同時にお客様に安心していただく努力をしています。また、そうすることで現場意識が高まって緊張感のある職場となりました。

でも、一番良いのは、何のトラブルも無く出荷されてゆくことですね!

目指せ!「不良率0%」

写真は検品の講習会の様子(修理ではありません!)


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