株式会社タナベ刺繍

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香川県東かがわ市のタナベ刺繍採用サイト

TEL.0879-25-5108 受付時間9:30~18:00(平日)

仕事紹介

想いをつなげる 広報部

お客さまの役に立つ刺繍の提案を行い、感動を届けます。提案の対象は、近所の手袋屋さんからパリコレブランドまで私たちの刺繍に価値を感じていただける全ての事業所さまです。お客様に一番近い部門なので、喜びや感動を直に感じられる魅力のある仕事です。

タナベ刺繍では、ルート営業はありません。刺繍のプロとして、お客さまの声にならないイメージを掴み本当に必要とされる新たな刺繍を企画・提案し、お届けします。

あなたも、一流ブランドのデザイナーに、最高の提案をしてみませんか?
広報部方針 ① 顧客の価値を高める情報の提供やサービスの研究を行う
顧客の価値を高めることで、顧客との信頼関係を築き、受注・販売のチャンスを増やす。
② おもしろいモノやコトを追求する
おもしろい商品や企画を発信して、世の中のおもしろいことをやりたい人達と繋がる。
③ 社会との繋がりを強める情報発信を行う
会社の価値や強みを発信して、信頼感や評価の向上を目指す。
業務内容 ・二次加工を提案することによる加工依頼の受注 / 提案物の企画
・自社ホームページの管理運用
※優遇スキル︓Web 管理経験 / エクセル操作 / 接客経験

タナベ刺繍物語広報部編

ミッションインポッシブル(極めて危険で難しい任務)

「この刺繍を〇月×日までに仕上げてほしいです!なんとかお願いできませんか??」
『ええええっ!?』

タナベ刺繍への相談や依頼は、いつも突然。初めてお問合せいただくお客さまでも、既存のお客さまでも、ご相談いただいて初めてお客さまの悩みやイメージを私たちが知ることになる。(当たり前だが・・・)

その日も、相談を受け付けた広報部の浜田部長は驚いた。しかし、今回は特別だった。
その電話の相手は、本当に困った様子のA会社I氏。たったの2週間足らずで縦横60cmを超える巨大な刺繍を用意してほしいという。聞いただけで緊張する“ミッションインポッシブル”を持ちかけてきたのだった。予定していた業者に納期が短すぎて刺繍出来ないと言われ、更には心当たりの数社にも同じような理由でことごとく断られたそうな。

通常であれば全く問題無い依頼だが、今はちょうど繁忙期。加えて相談のデザインは超大型の難解刺繍。すでに現場の製造スケジュールはびっしりで、この状況であれば試作も含めて最低でも1ヶ月は欲しいところ。納期が2週間では短すぎる。とはいえ、依頼品が公開される日は動かせず、もしこの依頼を受けるなら、絶対に納期には間に合わせる必要があった。

浜田「うーむ、この件、じっくり考えたいところだが、私は明日から出張だしな・・・。よし、この件はヤツ(中石)に任せよう。」

そうして、部下の中石がI氏の依頼を担当することになった。

「崖の上のI氏」

電話を受け取ったその日の午後いきなり、I氏がタナベ刺繍に駆けつけたのだった。そして中石に会うや否や、
「是非とも、刺繍をお願いします!!タナベ刺繍さん以外にもう無いのです!!!お願いします!!!!」
と、頭を下げるばかりだった。他のどの刺繍業者からも断られてもう後がないI氏。

『タナベ刺繍さえも断ったらこの人はどうなるんやろう・・・?』
中石は一抹の不安を感じながら、
「じっくりお話を伺いますので、どうぞ中へお入りください。」
と、案内したのだった。

中石はヒアリングで、I氏の叫びを丁寧に聞いていった。確かに話の内容は浜田から聞いていたとおりだ。難題であることに変わりは無い。実は中石は、I氏の依頼に前向きだった。タナベ刺繍でこれまで以上にレベルの高い刺繍を作る経験になると考えたからだ。

『あぁー、この刺繍がしたいなぁ!だが、これは一番現場を知ってる製造部の岡崎さんに判断してもらわんと、引き受けても作れんかもしれん。よし、ミーティングを開くか!』
そうして部長ミーティングが開かれることになったのだった。

えっ、まさか、これ受けるん・・・?

翌朝。部長ミーティングが開かれた。

「この忙しい時期に!?納期がこんなに短いんじゃ、さすがに無理やろ!」
「めっちゃ刺繍大きいやん。試作する時間も無いのに、やれるんか?」
「え、この値段ではなぁ・・・(汗)」

会議室は沸き立った。無理もない。社員の誰から見ても難しい案件だ。

中石「・・・岡崎さん、いかがでしょうか。」
岡崎「えぇっ!!?私!?」

突然話を振られて飛び上がったのは製造部の岡崎部長。動揺はしたものの、しぶしぶ答えたのだった。

岡崎「・・・他では忙しくて引き受けられん依頼です。そりゃ今は忙しくて正直しんどいです。ですが私たちを頼って来てくれました。・・・この依頼を受けて、I氏を助けたいと思います。…スケジュールをやり繰りして、時間をなんとか確保します!ですから、なんとかやりましょう!」
『ええっ!!!?』

岡崎の決断で、社員一同は思いがけずこの困難な依頼に立ち向かうことになったのだった。
喜んだのは中石。I氏に持ってきていただいた図案を元に、早速企画会議を開いたのだった。配色や注意点など、制作するにあたっての大まかな確認・取り決めをした。金額についてもI氏と交渉して、お互いが納得できる金額で折り合ったのだった。

そう、できるんです、やれば

中石『俺の仕事は、後は見守るだけだ・・・。みんな、頑張れ・・・!』

納期まであと3日。開発部はデータ作成に取り掛かり、管理部が資材の確認と注文を終えた。
納期まであと2日。開発部の矢野が地道な確認を丁寧に行い、やっとのことでデータ作りを完成させた。

中石『明日はとうとう製造か・・・。ああ、どうか、うまくいってくれ!』

納期前日は彼にとって最も長い一日だった。製造部で依頼品が出来上がるのを、何度も何度も足を運んで見守った。
そしてその日の18時。ようやく依頼品が完成!ミスも無く、綺麗な仕上がりとなった。

『あぁ、完成や、無事できたぞ!!よかった!!』

待ちに待った約束の日。中石は期日どおりに仕上がった依頼品を無事、I氏に渡すことが出来た。I氏は息をつく暇も無く、次の工程に向けてタナベ刺繍を後にしたのだった。
後日。中石は当時のことを振り返り、こう話す。

「初めは難しい依頼だと思っていましたが、思ったよりもスムーズに納品することができました。社員みんながそれぞれの力を発揮して、一丸となってはじめて出来ることです。みんながいるから一つの仕事が出来るのです。本当にありがとう。」

かくして、I氏の依頼は無事一件落着したのである。

―終わり―

  • ものを生み出す開発部
  • ものを作る製造部
  • 想いをつなげる広報部
  • 会社を支える管理部